タクシー運転手にみるフィリピンの多様性
はじめまして。
旦那ちゃんがマニラに単身赴任して
早1年半。
そろそろわたくしも一緒に住みたいなぁ〜
と話し合ってところの
職なし子なしの主婦
@ゆるマニです
旦那ちゃんの会社へ
妻の帯同希望と!
要請をだすも
なかなか事が前に進まない……
これってフィリピンスタイル?
結婚後は『オレたちてんきん族』
といわんばかりの転勤の多さ
今までこんなに長く離れたことが無いので
少々つまらなくなった今日この頃
これはいっちょ
突撃だー!
と渡比〜
なので
空港へのお出迎えも
もちろん
ございませーん
事前に調べておいたGrabブースで
マカティまでの配車を依頼
待つこと数分で
提示されたメモに書いてある
同じナンバーの車がやって来て。
運転手さん
降りてきてわたくしの
荷物を車へ運びながら
Grabカウンターのおねぇちゃんに
なにやら話しかけている
ん?
リズムなんかを取りながら
話しかけてるねぇー
やっぱフィリピン人は
陽気だにゃ〜👍
と思っておりました……
が、しかし、
後ろの席にわたくしが乗り
もちろん運転席には
運転手さんが乗り
ここまでは
なんら変わりない
普通の光景
車が動きだしてすぐに
気づく違和感……
運転手さんが
やたらと動く
ん???
もしかして
癲癇持ちなのかな??
ハンドルをバンバン叩く
ドッタンバッタンと踏み込む足音
頻繁にわたくしの方に振り向く仕草
今度はハンドルではなく
自分の腕や太ももをバシバシ叩きだす
えーーー?
今すぐ降りたい!!😱
という衝動に一瞬駆られましたが
90Lサイズのスーツケース2個を
空港から出たところすぐの道端で降りて
あんたどーすんのよ?
そこからどーやってタクシー拾い直して
マカティまで行くつもりよ?
空港じゃないからGrabのおねぇちゃん
居ませんぜー
って声が
頭ん中を埋め尽くす……
そんなとき
ふと運転席の後ろに
掛けてある手書きボードが目に入る
どうやら彼は
Tourette Syndrome
みたいだ
体調が優れない場合
症状がでることがありますが
ご理解下さい
的な事が書かれてました
“Tourette Syndrome”
自体初めましての英語。
早速車内でググってみる
日本ではチック症候群みたい
病名については後でゆっくり調べるとして……
とにかく
運転手さんは
頻繁に首を動かし振り向く
足もガンガン踏み込む
よく
そんな状態で
器用に
車線変更できるなぁ〜
よく
間違えてアクセルを
強く踏み込まないなぁ〜
と様子を見守り伺うことしか
その時のわたくしには
できなかった
でもね
不思議なことに
怖いなぁ……
と
思ったのは
出発後動き出した数分のあいだだけで
よくよく様子をみてると
スピードもでていない
車線変更もすごく慎重
ハンドルを叩いても
クラクションには
1度も触れない
そのうち
この人なら
きっとわたしを
目的地に運んでくれる!
大丈夫!
と思えるようになって。
ていうか
まず
他国(と言ってもわたくし日本以外
あんまり海外知りませんが)で
“Tourette Syndrome”のかたが
運転手として働いている国
知りません
それよりも
“Tourette Syndrome”の障害を持ちながら
車の運転が出来る
そのこと自体が
すごい能力だな……
それに
この運転手さんが歩んできた人生を考えると
相当な苦労や周りからの差別が
あったに違いないと……
簡単に想像ができます
わたくしは
旦那ちゃん突撃〜
みたいな軽いノリのつもりで
訪れたマニラ
フィリピンの懐の深さ
に触れることが
出来た気がします
さてさて
これから
どんなことが訪れ
どんな人に出会い
どんな景色をみて
どんな食べものに出会うのか
楽しみでなりませぬ〜
いろんな触覚を
大切に。
@マニラ近郊の雲〜飛行機の窓から〜